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株式会社システムデザイン

スマートキーボックスの開発にあたって

手動シャッターのIOT化(電動化)から、自動車のスマートキーをスマートフォンで制御(施錠、エンジン)するスマートキーボックスの開発に至った経緯を簡単にご紹介します。現代のカーライフに欠かせないガレージと車のシームレスなIOT化への実現です。

イナバガレージの手動シャッターが電動シャッターになるのでは?

数年前、子供が車に乗るようになり、自宅のガレージが手狭になったので、自宅の近くにイナバのガレージ兼倉庫を建てました。基礎は業者に依頼しましたが、ガレージ自体は家族や友人に手伝ってもらいながら自力で建てました。その際、手動シャッターを巻き取る部分を見て「これはモーターを付ければ電動シャッターになるのではないか・・・」と、ふと思いました。
私は、もともと電気や通信関係の仕事をしておりましたので、早速図面を書き始めました。

手動シャッターは、それを開ける際はそれなりの力が要ります。一旦動いてしまえばそれほど力は要りません。そして、全開、もしくは、全閉になると自動で止まらなければなりません。つまり、シャッターを開ける・閉めるという動作に対して、シャッターの巻取り長とモーターの力を調整する必要があります。また、電動シャッターとなっても、いちいち壁のスイッチで操作するのでは、半人前。やはり「リモコン」が必要になってきます。
この2点を解決するには「スマートフォン」しかないと考えました。幸いなことに、ほとんどのスマートフォンにはBluetooth通信が搭載されています。Bluetoothは私の得意とする分野でしたので、「手動シャッターに後付けで取付できてスマートフォンで開閉できる電動シャッターキット」の基本構想が出来上がりました。

スマートガレージKITこのキットを簡単にDIYで取り付けられるよう改良を重ね「スマートガレージKIT」として販売を始めました。手動シャッターが簡単に格安で電動シャッターになる。しかも、スマートフォンで開け閉めが出来るということで、多くの方にご購入いただいており、大変、ありがたい次第です。

私自身も、前述のイナバガレージに取り付けてあります。もちろん、車に乗ったままシャッターの開閉ができます。リモコンを持たなくていいというのは、非常に便利です。
これにより、手動シャッターのIOT化ができました。

自宅ガレージの電動シャッターもスマートフォンで開けたい!

手狭になっていた自宅のガレージは、もともと電動シャッターです。新設したイナバガレージをスマートフォンで開閉する便利さを味わった私は、この電動シャッターもスマートフォンで開け閉めしたくなりました。 次なるミッションは、電動シャッターのIOT化です。

もともと電動シャッターなので、スマートガレージKITの時のような取り付けるものは一切要らない。ポイントは「リモコン」にある。リモコンとシャッター本体側の受信部とでどのような通信が行われているかを解析すれば糸口が見える。
通信技術者としての意地もありまして、各メーカーの様々なリモコンから発せられる電波を研究しました。

あとは、スマートフォンで、各メーカーのフォーマットに従った電波を出せば、電動シャッターが開きます。しかしながら、スマートフォンはBluetoothしか発せられないので、Bluetoothを受けて電動シャッター用の電波を発する装置を開発しました。装置と言っても、電波を発するものなので、特に取り付ける必要もなく、リモコンの電波が届くエリアに置くだけです。スマートフォンから「開ける」という指示のBluetoothを受け、開けるための電波を本体側に発します。いわゆる、電波を変換するわけで「スマートガレージ ワイヤレスコンバーター」として販売しました。

スマートガレージ ワイヤレスコンバーター電動シャッターのリモコンを持ち歩かなくともスマートフォンで電動シャッターの開閉ができるというコンセプトで発売しましたが、ご家族や会社の従業員の方のスマートフォンに設定すれば、全員が電動シャッターを開閉できるということで、そういった複数人でのご利用の方が多いです。
また、かなり年数の経っている電動シャッターで、リモコンが壊れそうなんだけど、メーカーにも在庫が無い。電動シャッターが使えなくなってしまう・・・と非常に困っておられる方から大きな支持を受けました。ここでも通信技術者として燃えるものがありまして、古い電動シャッターのリモコンの解析も行いまして、現在では、国内で使われているほとんどのリモコンに対応しています。

電動シャッターのIOT化ができました。

シャッターの次は中に入れる車でしょ?

手動シャッター、電動シャッターともにスマートフォンで開閉できるなら、次は、その中に入れる車でしょ?と、いろんな方から言われました。しかしながら、昔の機械式の施錠ならまだしも、最近の車はすべてがコンピュータだし、さすがに、そんなことできるわけないだろうと思ってました。

ある時、国交省が、スマートフォンを自動車の施錠装置として認める方針という記事を見かけました。
以前にいろんな方から言われたことを思い出し、外国ではどうなっているのだろうと調査しました。すると、韓国の企業で「スマートキーを分解してスイッチを付けて、そのスイッチをBluetoothで制御する」という記事を見つけました。スマートキーを分解するというのは、かなりの荒業ですが、スマートキーを利用する、その制御にBluetoothを使うという点は「自動車のスマートキーをスマホで制御する(施錠/エンジン)」というミッションに向けての大きなヒントを得ました。

これが実現できれば、カーライフには欠かせない、シャッターから車までの、シームレスなIOT化になります。

まずは、車のOBD2経由でなんとかできないだろうか?と考え、機材を購入しいろいろ調査しましたが、これは結果的にはだめでした。
やはりポイントは「スマートキー」です。スマートキーは、その名の通り、ボタンを押さなくても、自動車側のドアノブ等を触るだけで解錠する。つまり、何らかの電波が発せられている。電波技術者としての調査の始まりでした。

ここで問題になったのが、スマートキーそのものです。調査をすると言っても自家用車しか無く、万が一、スマートキーを破壊(物理的にではなく)してしまったら使えなくなる。それは困る。と言うことで、ネットオークションで同じメーカーだが別の車種のスマートキーを入手しました。そして、ディーラーに行って自家用車でも使えるようにとお願いしたのですが、やはり別の車種のスマートキーは使えず、結局は、自家用車のスマートキーを一度全部クリアして再登録しただけで終わりました。

折しも、「リレーアタック」という手口で、スマートキーの脆弱性を付いた犯罪が起きています。それの対策もできないかと考えあぐめていたところ、このような仕組みを思いつきました(特許出願中)。

スマートキーボックス構成図

スマートキーボックス概念図(ドア施錠・解錠)

スマートキーボックス概念図(エンジン始動)

スマートキーボックス試作品現在、国内自動車メーカーでも、同じようにスマートフォンを用いた施錠のサービスが発表されています。仕組みが違えども、やれることや出来ることは、ほぼ、同じです。
自動車メーカーは、カーシェリングやレンタカー事業に主眼を置いてますが、弊社の仕組みは、個人ユースに主眼をおいているので、大げさな仕組みは必要としません(これは、シャッター事業についても同様の考えです)。また、メーカーや新車にとらわれず使用できるというメリットがあります。

製品化はこれからですが、この技術(仕組み)を使って、製品化したいメーカー様と一緒にプロジェクトをすすめていければ幸いです。

株式会社システムデザイン
代表取締役 飯田 光浩

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