電動シャッターは自分でDIYで修理!?不具合やメンテナス方法を徹底解説

故障・不具合

近年、一戸建て住宅のガレージシャッターは電動が主流になってきています。しかし、長年使っていると必ず各所に不具合が出てきてしまいます。

そんな時にメンテナンス業者を頼むこともできますが、DIYで修理できる場合もあります。

そこで、電動シャッターによく起こる不具合の事例や、その修理方法を解説します。ランニングコストを抑えるためにも、自分で直せるところは修理に挑戦してみましょう!

[まずは知っておきたい!一般的な電動シャッターの部材名称]

出典:http://www.towa-shutter.jp/yougo.html

電動シャッターでよく起こる不具合と修理方法は?

電動シャッターを正しく使っていても、時間が経つと段々と不具合が出てきます。

よくある不具合のケースは何パターンかに限定され、そのほとんどが自分で修理できる可能性があります。

不具合の症状別に修理方法を紹介しますので、すぐに業者へは連絡せずに、まずは自分で直してみましょう。

シャッターボックスの中から異音がする

シャッターボックス内からいつもはしない音がするようになったら、電動開閉機(モーター)や巻き取りシャフトが摩耗しているかもしれません。

電動開閉機や巻き取りシャフトが回転してシャッターを巻き上げたり下ろしたりするためです。

日に日に異音が大きくなるというよりも、ある日突然音がし始めるケースが多いです。その際は、シャッターの開閉を一度止めましょう。

修理方法は?

まずは、モーターや巻き取りシャフトへ潤滑油を注入しましょう。

その時におすすめなのが、グリーススプレーです。稼働部にもしっかりと定着し、動きをスムーズにする働きがあります。

まずは、シャッターボックスを開けて電動開閉機の回転部分にグリーススプレーを吹き付けてみましょう。次に、巻き取りシャフトの端や中央部分にある円盤状の回転パーツ、プーリー(下写真参照)にグリーススプレーを吹き付けます。

そうすることで巻き取りがスムーズになり、異音が軽減できる場合はあります。

ただし、シャッターボックス内のメンテナンスは高所作業になり、下手にいじってしまうと故障してしまうかもしれません。あまり無理のない程度に行いましょう。

開閉するたびに金属の擦れる音など音がする

開閉するたびに金属の擦れるような音がしてくる場合があります。これは、スラット同士やスラットとガイドレールが擦れあっている証拠です。

原因としては、経年劣化によるスラットの歪みや、ガイドレール内の潤滑油不足、パッキンの劣化が挙げられます。

修理方法は?

まずは、シャッターを全開にして両脇にあるガイドレールの内側を見てみましょう。

ガイドレール内部にゴミがあれば除去をして、パッキンが硬化していないかチェックしてください。

もしもパッキンが弾性を失っているようなら、取り替えをしましょう。メーカーのメンテナンスに連絡すれば、パッキンだけの購入も可能です。

次に、スラット間の隙間やガイドレール内に潤滑スプレーを吹き付けます。この時におすすめなのが、シリコンスプレーです。

シャッターボックス内のメンテナンスで使うグリーススプレーのようにベタつかずに、乾けば表面がツルツルになり、動きが滑るようにスムーズになります。

ガイドレールやスラットの隙間にスプレーを吹き付けても改善されない場合は、スラット自体が歪んでしまっているかもしれません。

その場合はご自分で修理することは困難なので、すぐに使用を止めてメンテナンス業者へ連絡しましょう。

ちなみに、スラットが擦れ合うと表面に傷がついたり塗装が削れたりしてしまいますが、一般の方がDIYで塗装することはおすすめできません。

スラットとスラットの隙間に塗料が入り込むと、動きが悪くなり故障してしまいます。

シャッターを閉めると電子音がする

シャッターを閉めようとすると「ピーピー」と電子音がする場合があります。

これにはいくつかの原因が考えられ、主にシャッターの下に障害物がある場合や、障害物検知(感知)装置の不具合、設計耐用年数を超えて使用した可能性があります。

修理方法は?

まず考えられるのが、障害物検知(感知)装置の送信機に入っている電池が消耗しているというケースです。

電池の交換が簡単で、送信機の蓋をドライバーなどで開けて電池を交換するだけです。電池を交換したら、説明書に沿って一度設定をリセットしましょう。

出典:https://www.bunka-teck.jp/products/juryoss/anzen/magics.html

それでもピーピーという音が止まない場合には、シャッターの設計耐用回数を超えた可能性があります。

メーカーや商品によって設計耐用回数は異なりますが、ガレージシャッターの場合は5,000〜10,000回が通常です。

設計耐用回数を超えたということは、取り替えの時期に来ているということになります。

シャッターが開閉しない

シャッターが全く開閉しなくなるという不具合も稀にあります。その際に考えられる原因は、シャッター下に障害物がある、電源が来ていない、光電センサーが汚れているなどの不具合です。

シャッターが全く動かなくなると焦ってしまいますが、落ち着いて必要箇所を点検すれば、すんなりと直るケースも多くあります。

修理方法は?

まずは、ブレーカーを確認しましょう。通常の一戸建ての場合は、ガレージの系統が他の電源系統と分かれている場合が多いので、ガレージのブレーカーだけが落ちている可能性もあります。

また、後付けで電動シャッターを付けた場合や、手動シャッターを電動シャッターに取り替えた場合は、ガレージ内のコンセントから電源を引いてきていることも考えられます。

その場合は、電源の大元であるコンセントが故障していないか、接続不良になっていないか確認しましょう。

シャッターへ正常に通電していることが確認できたら、次は光電センサーをチェックしてみましょう。

https://www.ykkap.co.jp/products/ex/item/series/towngate/

光電センサーは、障害物検知(感知)操作の一種で、センサーの前に障害物があるとシャッターが閉まらない仕組みになっています。

このセンサーのレンズ部分が汚れていると、障害物があると判断してしまい、運転しないことも考えられます。メガネ拭きなどで優しくレンズを拭いてみましょう。

リモコンが使えない

リモコンが反応しないという不具合はよく起こります。

例えば、リモコンに入っている電池が消耗していたり、焦って何度も連続してボタンを押してしまったりすると、シャッターが全く反応しなくなります。

リモコンは連打すると動かなくなるので、連続して操作したい時には最低でも2秒程度は開けてボタンを押すようにしましょう。

修理方法は?

修理方法はシンプルで、リモコンの電池を交換するだけです。

電池を交換しても不具合が直らない場合には、故障している可能性が高いので、メーカーのメンテナンスに連絡をして新しいリモコンを購入しましょう。

リモコンのタイプによっては、Amazonや楽天などで販売されているものもあります。ちなみに、リモコンを紛失してしまった時も、追加購入は可能です。

電動シャッターをDIYで修理してみよう!

住宅用電動シャッターの不具合例や修理方法について詳しく解説してきました。

電動シャッターは大きくて細かく複雑な部品もあるので、一見修理が難しそうに感じるかもしれませんが、それぞれの部位の場所や役割を理解して適正な処置を取れば、簡単に直る場合も多いです。

まずは慌てずに不具合の症状を見極めて、ご自分で修理してみましょう!