物置を買おうと思ったら、種類が多すぎてどれを買えば良いかわからない時はありませんか?
メーカーも種類も多いですし、最近は引き戸タイプ以外にシャッタータイプも増えてきました。
今回は、引き戸タイプとシャッタータイプの違いについて、わかりやすく説明します。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
引き戸タイプとシャッタータイプの値段はどれくらい違う?
まずは値段の違いからですが、引き戸とシャッターの差以外にも、どのような設置をするかによってかかる費用が変わってきます。
まず、引き戸とシャッターの値段差ですが、シャッタータイプの方が若干高くなります。サイズによって値段は変わりますが、同サイズで比べても【10,000円~20,000円】くらいの差があります。
更にいうと、電動シャッタータイプになると価格差がもっと大きくなります。種類によってはちょっとしたガレージみたいな規模の商品もありますので、物置に入れる物をある程度把握してから、最適なタイプを選んだ方が良いでしょう。
値段だけを見ると引き戸タイプの方が魅力的に思えますが、実はシャッタータイプはその値段を覆せるだけの魅力があります。次の項目でお伝えしますね。
ちなみに、設置の仕方は「土間式」と「床付き」の2種類があり、床付きは物置自体に床底が付いていて、そのまま好きな場所に設置できます。
土間タイプ
床付き
土間式の場合は、床底が付いていない物置を置くので、地面をコンクリートで固める基礎工事が必要になります。トータルの差がどうなるかというと
- 土間式⇒本体(安め)+組立費+基礎工事(高め)
- 床付き⇒本体(少し高め)+組立費+固定用ブロック設置工事(安め)
以上の工程差があり、最終的には床付きタイプの方が安くなります。
それ以外にも、施工にかかる日数であったり、段差の有無の差、強度の差などがありますが、これはまた別の記事で詳しく説明します。
シャッタータイプの物置のメリットは何?一番は使い勝手が良いこと!
では、シャッタータイプの大きなメリットは何でしょうか。具体的には下記になります。
1.湿気に強い
引き戸タイプの場合、扉同士の隙間が空いているため、湿気が入りやすいという欠点がありますが、シャッタータイプはそこまで気になりません。
ただ、完全密閉というわけではありませんので、湿気にやたら弱いようなものは、そもそもこういった倉庫にはしまわないようにしましょう。
そもそも倉庫の設置場所は、家の裏手や茂みに近い場所になることが多いので、湿気の影響を受けやすかったりします。
ちなみに、引き戸タイプに分類されますが、観音開きタイプのものや、3~4枚扉タイプ、真ん中から両サイドに引っ張る引き分けタイプなどもあります。おおよそ引き戸タイプの特徴と共通しています。
2.防犯性能が高い
特に電動シャッタータイプは鍵穴が無いため防犯性が高くなります。引き戸タイプの場合は、どうしても鍵穴が付いているため悪戯されたりする可能性もあります。(そういった事も考慮して目立たない場所に物置を置くという背景もありますね)
防犯性能が高いということは、車やバイクなども保管しやすいということです。ガレージ倉庫などはまさにうってつけといえます。
3.開口部が広くて便利
シャッタータイプの一番のメリットになります。開口部がほぼ全面開いているため、長尺・大き目サイズの物なども難なく収納できます。
引き戸タイプの場合だと、どうしても開口部が全体の2割~半分程度になってしまいます。そのため、ちょっとした物しか収納できませんし、収納する際も搬出することを考えて整理する必要があります。
シャッタータイプの物置を買う理由でよくいわれるバイクや自転車などは、防犯性もですが、一番はこの利便性があるからといえるでしょう。
なお、上記のようにバイクや自転車専用のシャッター物置も数多く販売されていますが、そういった商品は出し入れしやすいように、床無しタイプであったり、床付きであっても床の強度が高くなっていたりします。床付きの場合は、段差を解消するためのスロープ(はしご・ラダー)が別途必要になります。
そんなシャッタータイプにもデメリットがあります。次の項目で解説します。
シャッタータイプの物置のデメリットは何?修理や買換えが大変!
1.造りが複雑なためコストが高い
引き戸タイプはとてもシンプルな造りをしているため、安い商品が多いですが、シャッタータイプは造りが複雑なために少し価格が上がってしまいます。
また、電動シャッタータイプになると更に値段が高くなりますし、設置もきっちり土間付で造らないといけないため、工事費用もかかってきます。
2.意外と高さがない商品が多い(手動シャッター)
どちらかというと手動シャッターによく見られますが、シャッターを開閉するときに開口部が高すぎると手が届かなくなりますので、基本的には引き戸タイプの方が高さのある商品が多いです。(一応、引っ張ったりできる道具もセットになっている商品がありますが、毎回使うのは面倒ですね。
電動シャッターの場合はリモコン操作なので、多少高さのある商品も販売されていますが、そもそも一般家庭で倉庫しまう物にそこまで高さを求めるようなことはありませんので、そこまでデメリットとはいえないかもしれません。
それよりも、開口部が広いことによるメリットの方が遥かに大きいです。
3.壊れた時の修理が難しい
シャッタータイプは造りが複雑なため、壊れると自力で修理するのが難しい時があります。わざわざ高い費用をかけて購入したので買換えはもったいない、できるだけ修理して使いたいと思うかもしれませんが、修理にはかなりの知識や経験が必要になります。
修理方法を知らずに変にいじってしまうと、余計悪化する可能性もありますので、その時はおとなしく業者に修理依頼をするか、新しく物置を購入することを考えても良いでしょう。
電動シャッターの場合は、更に造りが複雑ですので、業者に修理依頼をするか買換えの2択になることがほとんどです。早くに壊れないように、普段からこまめなメンテナンスをおすすめします。
なお、電動シャッターの修理ともなると、部品代も高額になりますし作業費用も馬鹿になりません。(作業時間がかかるので費用も高くなります)
普段からメンテナンスをしておくことで、ちょっとした異常や変化に気付くこともありますので、定期的に各部をチェックしましょう。ガイドレールやスラット・水切り辺りは簡単に目視できますので、ゴミやほこりを掃除したり、油を挿したりすると驚くくらい寿命が延びますよ。
一方で、電動シャッタータイプの物置は、耐久性がとても高く、造りもしっかりしています。
収納できる物の種類や数がとても増えるので、余裕があるのならおすすめです。
まとめ
いかがでしたか?
シャッタータイプの物置は開口部が広く様々なものを収納できますが、購入費用や修理費用が高くなります。一方で、引き戸タイプの物置は安価で造りもシンプルですが、収納できるものは限られ、あまり大量のものは入りません。
用途や目的をあらかじめはっきりさせた上で、収納予定の物をある程度考慮してから、適切なものを購入するようにしましょう。そしてどちらにも共通ですが、定期的な清掃やメンテナンスも行ってくださいね。
自転車やバイクのようなちょっとした移動手段をお持ちの方の場合はシャッタータイプ一択です。
最近は高剛性で種類も多く、シャッタータイプに引き戸タイプが加わった総合的な物置も販売されていますので、ぜひチェックしてみてください。