あなたのお宅のガレージや駐車スペースに、シャッターは付いていますか?シャッターは、大事な愛車を守るための防犯アイテムとしておすすめします。
新築時に付ける設備だと思われがちですが、実は後から付けることも可能です。
そこで、ガレージシャッターを後付けするメリット・デメリットや、取り付け手順について解説します。
「うちのガレージにはどんなシャッターが付けられるの?」「そもそもガレージではなく駐車スペースしかないけどシャッターは付けられるの?」と疑問に感じているあなたはぜひ参考にしてください。
この記事の目次(クリックでジャンプ)
後付けガレージシャッターのメリットとデメリット
ガレージにシャッターがないお宅も多いですが、風雨や盗難などから車を守るために、シャッターが付いていると安心です。
そこで、後付けガレージシャッターを設置するメリットとデメリットについてお話しします。メリットとデメリットの両方を理解した上で、ぜひ後付けシャッターの設置を検討してください。
後付けガレージシャッターのメリット
後付けでガレージにシャッターを設置する主なメリットは、下の4つです。
・ 猫などの侵入を防げる
・ 風雨から車などを守れる
・ 車がホコリで汚れにくい
ガレージは入ってしまえば道路などから人目に付きにくい場所なので、十分に防犯対策をする必要がある場所です。シャッターをつければ不審者の侵入を防げて、大事な荷物や車を守れます。
また、野良猫などが入ってくることもなくなるので、動物の糞尿でお悩みの方にも後付けガレージシャッターはおすすめです。
さらに、台風などの荒れた天気の際は、雨風や飛んでくる枝などから車を守れます。そのため、車をきれいに保ちたい場合には、ホコリなどが車にあまり付かなくなるため、洗車の回数が少なくて済みます。
後付けガレージシャッターのデメリット
ただし、ガレージにシャッターを後付けすることで逆に不便になる場合もあります。主なデメリットは2つです。
・ 定期的なメンテナンスが必要になり、ランニングコストがかかる
後付けガレージシャッターには手動と電動がありますが、初期費用を抑えて手動タイプを設置してしまうと、結局開閉が面倒で使わなくなる方も多いです。メリットを十分活かすには、やはり便利で開閉の手間がかからない電動タイプを選びましょう。
ガレージシャッターは頻繁に開閉するため、定期的なメンテナンスが欠かせません。
DIYでメンテナンスもできますが、メンテナンスを怠ると稼働がスムーズでなくなり、修理を業者に依頼しなくてはならなくなります。ランニングコストを少しでも抑えるためには、小まめなメンテナンスを心がけましょう!
後付けシャッターはどのような種類がある?
ガレージへシャッターを後付けする場合、どのような種類のガレージが設置可能でしょうか?実は、取付スペースが確保できて付帯工事さえすれば、基本的にはどのようなシャッターでも設置できます。ガレージシャッターの主なタイプは3種類です。
・ 手動式・電動式軽量シャッター
・ 独立型シャッターゲート
・ オーバースライドタイプ
それぞれ特徴が異なりますので、紹介していきます。
手動式・電動式軽量シャッター
最も一般的なタイプのガレージシャッターで、スラットと呼ばれるパネル部分はアルミ製なので軽量です。
軽量ゆえに手動式にもできますが、日常的に開閉する場合には便利で楽な電動タイプをおすすめします。
オプションで採光や換気ができるスラットも選べる上に、設置必要スペースも小さくて済み、ガレージシャッターの中では安価なタイプです。
独立式シャッターゲート
こちらは、ガレージではなくオープンな駐車スペースにシャッターをつけたい場合におすすめのタイプです。
シャッターを支えるゲートがセットになっているので、大掛かりな付帯工事が必要ありません。また、目隠しされるスラット以外にもオープンなのに防犯性を確保できるパイプシャッターにもできます。
駐車スペースは密閉できませんが、上からの雨を防げるカーポートとセットで設置するのもおすすめです。ただし、駐車スペースの間口にゆとりがないと設置できません。
オーバースライドタイプ
オーバースラードタイプは、通常の巻き上げシャッターとは異なり、室内側の天井にスライドさせて開けるタイプのシャッターです。
開閉が早く音も静かですが、ガレージ内部の天井高が十分にないと設置できません。ただし、巻き上げシャッターよりスラットの幅が大きくでき、木製パネルやスチールパネルも選べるので、断熱性やデザイン性が高いです。
高級感のあるガレージシャッターを希望する方には、オーバースライドタイプをおすすめします。
後付けシャッターの取り付け手順は?
後付けでシャッターを取り付ける場合、シャッターをそのまま既存のガレージなどに付けられるとは限りません。設置場所にいくつか付帯工事を施してから、シャッターを設置します。
一般的なガレージシャッターの後付け工事は、以下のような手順で行われます。
①シャッター取付用の下地を組む
既存の壁や天井が水平垂直とは限りませんので、まずシャッターを取り付けるための下地を上・左右に取り付けます。シャッター本体にセットになっている場合と、鉄骨などで現場に合わせて組む場合があります。
②電動式の場合には電源を確保する
電動シャッターの場合には、シャッターのサイズや種類によって100Vから400Vの電力が必要となります。100Vの場合にはガレージ内のコンセントから分岐し配線を延長して使えます。
200V以上になると、大掛かりな電気工事が必要となり、場合によっては一部壁や天井を壊すなどの付帯工事が発生することもあります。
③シャッターを取り付ける
シャッターは、開口部の室内側につけるケースと屋外側につけるケースがありますが、基本的には取付作業は変わりません。
下地工事・電気工事が完了していれば、通常は一日で完了してしまいます。
ただし、シャッターを取り付けた後に、細かい部分にシーリング工事(目地工事)を施すため、目地材が完全に硬化するまではシャッターは使えません。
ガレージシャッターはDIYで後付けできる?
結論から申し上げますと、ガレージシャッターの後付けのDIY工事はおすすめできません!
シャッター本体の取付工事は、人手さえあれば自力でやってしまう方もいらっしゃいますが、下地工事や電気工事は繊細で危険を伴う作業になります。
また、100V以上の電気工事をするには、電気工事士の資格が必要です。
「では、下地工事と電気工事だけ業者にお願いして、シャッター本体の取付は自分でできる」と思われるかもしれませんが、シャッターは十分に垂直水平を確認して取り付けないと、正常に開閉せず故障してしまいます。
このような理由から、ガレージシャッターの後付け工事はプロに任せることが最善の方法です。
ガレージを快適にするためにシャッターを後付けしてみましょう
便利な後付けガレージシャッターについて、メリット・デメリットや種類、取付方法について解説しました。
車を日常的に使う方や車を大切にしている方には、ガレージシャッターはメリットばかりのアイテムです。条件さえ揃えばあっという間に後付けできますので、ぜひ後付けガレージシャッターを検討してみてください。
ただし、コストを抑えるためにDIYで取り付けることは、リスクが高いためおすすめできません。ぜひ、プロの業者に相談してみてください!