ガレージシャッターは、台風から大事な愛車を守るために重要な役割を果たしてくれます。
しかし、シャッター自体も台風対策を取らないと大きな台風の場合は故障したり不具合を起こしたりします。
そこで、ガレージシャッターが壊れる前にぜひDIYで台風対策をしてください。無駄な修理代金などを払わずに済みます。
万が一、台風でガレージシャッターが壊れてしまった時に修理費用をまかなえる保険についても解説しますので、合わせてぜひ参考にしてください。
まずは知っておきたいガレージシャッターの名称
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ガレージシャッターも台風で壊れる?故障例を紹介
ガレージシャッターは、アルミ製やステンレス製なので、簡単に壊れることはありません。
しかし、シャッター面積が大きければ大きいほど、風圧の影響が大きく、故障の原因になります。具体的な故障例は、風を受けたスラットが前後に動いて、両側のガイドレールから外れてしまうという症状です。
そうなると、開閉はできなくなりガレージ内の車にぶつかって傷をつけてしまう恐れがあります。また、しっかりとシャッターを閉めていない状態で台風がくると、ガイドレールにゴミやホコリが溜まって、スムーズに稼働しなくなります。
このように、愛車を台風から守ってくれるガレージシャッターも、台風の影響で故障することは少なくないのです。
DIYでできるガレージシャッターの台風対策は?
ガレージシャッターが激しく壊れるとDIYでは修理できない場合もあるため、台風が来る前にしっかりと対策をしておくことが大切です。
ガレージシャッターの台風対策は、業者に頼む必要はなく、材料さえ揃えておけば、DIYで簡単にできます。
ぜひ、ガレージシャッターを長持ちするためにも、今から紹介する方法で台風対策をしてください。
対策方法①スラットとガイドレールの隙間に緩衝材を固定する
台風被害で最も多いケースが、風で大きく揺れたスラットがガイドレールから外れるというものです。
こういった被害を防ぐために、ガイドレールとスラットの隙間に弾力のあるドアストッパーなどを挟み込んでください。30cm間隔程度に両側のガイドレールへ差し込むことが理想です。
そうすることで、強い風をスラットが受けても、大きく前後に揺れなくなります。
ドアストッパーがなければ、室内側より折りたたんだ段ボールを差し込んでも効果があります。
ただし、発泡スチロールなど柔らかい物は加工がしやすいですが、長時間力を受けているうちに圧縮されて質量が減ってしまうので、おすすめしません。
対策方法②シャッターガードを取り付ける
最も手軽で効果が高いのが、シャッター専用の補強パーツを設置することです。
沢田防災技研・シャッターガードが代表的な商品で、アルミ製で軽く設置方法も簡単なのでどなたでもすぐに取り付けられます。
室内側よりシャッターのスラットに沿って両側をガイドレールに差し込んで設置するので、風災被害だけではなく盗難防止にもなる大人気商品です。
ただし、スラットの断面形状や幅によっては取り付けられないので注意しましょう。
対策方法③連装シャッターは中柱を耐風タイプに変える
シャッターが二つ以上連なったタイプを連装シャッターと言います。
この場合は、複数のシャッターの間に中柱と呼ばれる脱着可能の部材があり、そちらを耐風使用に変えることも重要な対策です。
通常の中柱よりも分厚い材料が使われており、さらに半円柱型の部材が付いているので、正面からの風圧を逃し、外れにくくなっています。
ただし、既製品がすぐに買えるという訳ではありません。シャッターメーカーや業者に問い合わせると、お宅のガレージシャッターに合ったサイズを販売してくれますので、事前にオーダーしておくのをおすすめします。
対策方法④室内側に土嚢を積んでおく
大雨を伴う耐風の場合には、室内側より土嚢を積み上げておきましょう。座板下の隙間からの水の侵入を防げるだけではなく、最も風を受けて揺れやすい下部のスラットの動きを固定できます。
最低でも2段(高さ45cm)程度積むと効果が出ますので、こちらも万が一の時に備えて必要分を準備しておきましょう。
シャッター幅が広く大量の土嚢を設置することが大変な場合は、左右のガイドレール近くに重点的に置くと、スラットが外れるのを防げます。
対策方法⑤電動シャッターは電源を切っておく
電動シャッターは、台風が来る前に電源を切っておくことが非常に重要です。落雷により不正電流がシャッター基盤に流れてくると、故障してしまう可能性が高いからです。
運良く故障しなくても、その後の誤作動につながります。シャッター自体を守っても、基盤が壊れてしまっては使えなくなるので、台風前は早めに電源を切っておきましょう。
ガレージシャッターが台風で壊れたら自力で直せる?症状と方法は?
しっかり対策をとることは大切ですが、台風の規模によりどうしてもガレージシャッターが故障してしまうこともあります。その場合は、自力で直せるのでしょうか?症状別にDIYで直せるか解説します。
ケース①スラットの歪みや外れ
スラットが風圧を受けて歪んでしまったりガイドレールから外れてしまったりした場合には、残念ながらDIYで直せません。
分解して一部のスラットを交換しなくてはいけなく、とても大掛かりな作業になるためです。
スラットや座板に歪み・外れを見つけたら、無理に開閉せずにそのままの状態で業者に修理を依頼しましょう。
ケース②シャッターが完全に閉まらない
手動シャッターでも電動シャッターでも、ガイドレール内にゴミやホコリが詰まってしまうと、完全に閉まらなくなります。
また、ガイドレール内に障害物がある状態で無理矢理開閉してしまうと、故障の原因になります。完全に閉まらない・閉まるが引っかかる感覚があるという時は、シャッターを全開にしてガイドレール内のゴミを取り除き、シリコンスプレーなどをレール内に吹きかけましょう。
また、レール内に水分が残っている場合には、全開の状態でしばらく放置し、しっかりと乾燥させるとサビや腐食を防げます。
万が一台風でガレージシャッターが壊れても保険でカバーできる!?
実は、ガレージシャッターの台風による故障には、保険が適用される場合があります。
修理費用の補償が受けられる条件は、ご自宅に掛けている火災保険の風災補償の特約がある場合です。
契約内容によっては、シャッター本体の修理だけではなく、シャッターがぶつかって車が傷ついた場合の修理費用も補償されます。
ただし、台風を受けて故障しても経年劣化による故障と判断されると、修理費用は出ません。
また、契約内容によって対象期間が異なりますので、必ず保険会社に詳細を確認しておきましょう。
台風前には必ずガレージシャッターにも対策を取りましょう!
台風前にやっておくべきガレージシャッターの台風対策について解説しました。ちょっとの対策をしておくだけで、ガレージシャッターの風災被害は防げることもあります。
また、万が一被災した場合にも、ご自分で直せるケースや保険で修理できるケースもあるため、被害状況をしっかり確認することが重要です。
ぜひ、ガレージシャッターの風災被害を未然に防ぐために、DIYでできる対策の準備をしておいてください!