雪や寒さも吹き飛ばせ!電動シャッターの凍結対策大公開

コラム

最近はリフォーム時や中古住宅でも、電動シャッターの取り付けが一般的になっています。
しかし、雪が積もった日に出かけようとしてシャッターを動かそうとしたとき、操作できなかったり、途中で止まってしまったりするトラブルが発生することがあります。
こんな状況に陥ったら、お出かけ前や出勤時に大いに焦りますよね。

今回は、そんな電動シャッターの凍結トラブルを前もって予防する方法と、もし凍結してしまった場合の対策法をわかりやすくお教えします。

電動シャッターの凍結トラブルとは?どんな時に起きるの?

最近では、安価で高性能な電動シャッターが増えてきています。
基本的なメンテナンスをおこなえば、ほとんどの場合、壊れることはありません。

しかし、真冬になると注意が必要です。
特に雪の積もる地域では、電動シャッターが雪に埋もれて凍結してしまい、リモコンで操作しても動かないことがあります。
雪が降らなくても、雨が降ってから急に冷え込む日でも凍結することがあります。
凍結した電動シャッターは手動の場合よりも扱いが難しく、無理に動かそうとすると故障の原因となります。

しかし、適切な予防策と対処法があれば、焦る必要はありません。
また、シャッターが汚れたり錆びついたりすると、凍結時に動作しないことがありますので、メンテナンスも重要です。

ここでは、凍結を防ぐ「事前予防策」と、凍結した場合の「事後対策」について説明します。

トラブル未然に防ぐ!電動シャッターの凍結を防ぐ5つの事前予防策

凍結を事前に防ぐためには、大まかに5つの予防策があります。

これらの予防策は、1つだけではなく、すべてを実施することで最大限の効果を発揮します。

また、これらの対策は予防策としてだけでなく、電動シャッターの定期メンテナンスにもつながります。
定期的なメンテナンスを行うことで、トラブルを回避するだけでなく、シャッターの寿命も延ばすことができます。

ガイドレールやスラットの掃除をする【推奨:3か月に1度】

ガイドレールとは、シャッターの両サイドにある窪みで、シャッターの両端を保護する部分です。
一方、スラットは、シャッターが段々になっている部分のことです。

これらの箇所は、窪みや段差があるため、ほこりやゴミが溜まりやすいです。
頻繁ではなくても良いので、3か月に1度くらいは掃除機やほうきなどで掃除してください。

ほこりやゴミが溜まると、電動シャッターがスムーズに動かなくなり、引っかかって壊れることもあります。
塵も積もれば山となるので、気づいた時にはきれいにしましょう。

ただし、水をかけて洗うのはお勧めしません。
水が細かい部分に入り込んで機械部品が壊れる可能性がありますし、濡れたまま放置すると錆びやすくなります。
スラットやシャッター表面を綺麗にする際には、濡れた雑巾などで軽く拭く程度に留めておいた方が良いです。

シャッターをあまり使わない時でも、開閉をしておく【推奨:1週間に1度】

これは毎日のように電動シャッターを使用する方には関係ありませんが、あまり頻繁に使用しない方は、定期的にシャッターを数回開け閉めして、ほこりやゴミ、水気などを落としておきましょう。

ガイドレールやスラットにシリコンスプレーを塗布する【推奨:1ヵ月に1度】

ガイドレール内はシャッターの通り道なので、シリコンスプレーを塗って滑りを良くしましょう。
また、スラットの隙間にシリコンスプレーを塗布していただくとより効果的です。

シリコンスプレーは温度環境に強く、真冬でも機能を失うことはありません。
ホームセンターやカー用品店で手に入ります。

また、機能を失わないということは、真冬でも油が効果的に機能することを意味しますので、凍結を防ぐのにも役立ちます。

解氷スプレーを塗布する【推奨:降雪時期】

最近は非常に便利なグッズが登場しました。
ホームセンターなどで販売されている解氷スプレーです。
これは元々車に使うために作られたものですが、電動シャッターにも使えます。

この製品の効果は抜群で、凍った時に使えばすぐに氷が溶けるだけでなく、溶けた後の再凍結を防いでくれるものも販売されています。

そのため、予防策の1つとして有効です。
凍結しそうな日の前の晩にでも塗布しましょう。

また、シリコンスプレーの主成分は油であり、解氷スプレーの主成分はアルコールですので、両方が混ざっても特に問題はありません。

シャッターを少しだけ開けておく【推奨:降雪時期】

凍結トラブルが一番起こりやすい場所は、底の水切り部分です。
ここが濡れている状態で接地していると、夜中から明け方にかけて凍りついてしまうのです。

ですから、凍結しそうな前の晩にシャッターをあらかじめ開けておくとトラブルを防げます。
ただし、開けすぎると中まで水気が入ってしまう可能性があるので、1cm程度を目安に開けておいてください。

また、開けられる際は防犯対策等をしっかりと行った上で対応していただけますようお願いいたします。

凍結してしまったら?電動シャッター凍結時の対策3選

凍結してしまっても、焦らずに下記の手順で対応してみてください。

電動シャッターの安全装置が動いているか確認する

電動シャッターには安全装置が備わっており、異常を感知すると機能を停止します。
しかし、凍結した場合にはたまに誤作動し、機能停止することがあります。

このような場合、いくら操作してもシャッターは動きません。
安全装置が作動している可能性がある場合は、一度安全装置が動いていないか確認してから操作してみてください。

ただし、動く気配があっても凍結している場合は、それ以上操作せずに、以下の対策をすべて行ってください。

シャッターを軽く揺らして、雪や氷を落とす

これは凍結時にかなり有効な手段です。
一般的に、凍結する場所はスラット、ガイドレール、水切り部の3カ所ですが、シャッターを軽く叩いたり押したりして揺らすと、解決することが多いです。

また、雪が積もっている場合は事前に雪下ろしをしてから作業するようにしてください。

水切り部分へぬるま湯または解氷スプレーをかける

最終的に一番凍結することが多いのは水切り部分です。
以前はぬるま湯をかけるのが一般的でしたが、解氷スプレーがあるのならそれがお勧めです。
なぜなら、お湯を使うと再凍結する可能性があるからです。
事前の予防策やトラブル時の対策にも使える解氷スプレーがお勧めです。

これらの対策を行った後に、もう一度リモコン操作をしてみてください。

※注意点として、融雪剤は使わないでください。シャッターが錆びやすくなります。

まとめ

まずは日ごろから定期的にシャッターメンテナンスを行うことをお勧めします。
これにより、凍結リスクを減らすだけでなく、シャッター自体も長持ちします。
また、いざという時のために(車にも使える)解氷スプレーは常備しておきましょう。

電動シャッターのほとんどには製品保証が付いていますが、凍結による故障の場合は保証対象外になることがほとんどです。
予防策は何よりも重要ですね!

ご不明な点やご質問がございましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください。

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