自宅のガレージにシャッターをつけたい、現在ついているシャッターを交換したいという方にとって、気になるのが費用ですよね。
ガレージ用のシャッターは種類や形状、素材も様々で、また大きさによっても当然値段は変わってきます。
この記事では、ガレージシャッターそれぞれの特徴と費用相場、また選ぶ上でのメリット・デメリットまでお伝えしていきます。価格感を知った上で新規購入や交換を検討したい、という方はぜひチェックしてみてください。
ガレージシャッターとは?
今回紹介するガレージシャッターとは、車庫・ガレージの出入り口に取り付けるものを指します。まずは、シャッターを設置することのメリット・デメリットを把握しておきましょう。
ガレージにシャッターをつけるメリット
ガレージシャッターをつける最大のメリットは、防犯性です。シャッターで車を外側に見せず保管できるため、車上荒らしやいたずらに合いにくくなります。
さらに、車で外出する際もシャッターを常に閉めておくことで不在ということが外からわからないため、空き巣対策にも良いと言えるでしょう。
また、風雨から車を守ってくれるという安全性の高さもメリットになります。愛車を長く大切にしたい、という方にはシャッターは必須アイテムなのです。
逆に、知っておきたいデメリット
このようにメリットづくしのシャッターですが、新規設置によるデメリットも多少は発生します。たとえば、手動シャッターだと出入りするたびに車から降りてシャッターを開閉しなければなりません。
また、手動・電動にかかわらず開閉音が大きいものだと近隣への配慮が必要になる場合があります。とくに早朝・深夜に車を使う方は、この点も注意した方が良いでしょう。
手動・電動によってもあるメリデメ
ガレージシャッター自体は取り付けることを決めた、でも手動か電動か迷うという方もいるでしょう。ここでは手動シャッターと電動シャッターそれぞれのメリデメもご紹介します。
手動シャッターのメリット&デメリット
まず、手動シャッターのメリットはなんと言っても価格の安さです。幅3m・高さ2.5m程度のサイズなら、設置費用込みでも10万円ほどしかかかりません。また、手動なので機械操作が苦手という方にもおすすめです。
一方、デメリットは使い勝手にあります。先に述べたように、毎回手で開閉するのが大変・ガラガラと大きい音がするのは困る、という方にはシャッターが苦痛になるかもしれません。
電動シャッターのメリット&デメリット
その点、電動シャッターのメリットは利便性の高さと言えるでしょう。車に乗ったままリモコンで開閉できるものであれば、雨や雪の日でも濡れずに帰宅できます。また、手動シャッターよりも比較的静かに開閉できることも魅力です。
さらに、手動シャッターよりもロックをしたときにしっかり閉まるため、電動シャッターのほうがより厳重に防犯できると言えます。
デメリットとしては、機械式でゆっくり動くため開けるときも閉めるときも時間がかかるという点があります。また、手動シャッターよりも費用が上がることが多いです。たとえば、幅3m・高さ2.5m程度なら設置費用込みで20万円以上することがほとんどです。メンテナンス費用も手動よりはかさむでしょう。
電動でも手動でも、シャッターのメンテナンスは必須です。使い勝手とコスト、どちらを優先するのかよく吟味し、ガレージシャッターを選んでいきましょう。
ガレージシャッターの費用相場は?
それでは今回の本題である、ガレージシャッターの費用相場についてです。シャッターには先ほど紹介したように電動・手動があり、さらに種類や素材によっても費用が異なります。
それぞれ種類・形状・素材別で相場価格をご紹介しますので、ぜひご自宅に合うものをチェックしてみてください。
ガレージシャッターの種類別価格
ガレージシャッターの種類は、手動・電動のほか、オーバースライダー式や巻き上げ式という収納方式での分類もあります。
それぞれ詳細を見ていきましょう。
オーバースライダー式
オーバースライダー式は、ガレージの天井に沿う形で、シャッター板を収納するタイプのシャッターです。基本的には電動仕様になります。
このオーバースライダー式のメリットは、シャッターボックスのスペースが不要で、シャッター板に負荷がかからないため劣化しづらいということでしょう。また、シャッター開閉のスピードも速く、音が抑えられる面もあります。
逆にデメリットとしては、天井にシャッターが来るため照明などは壁面につけなければならない、ということがあります。このため、壁面に照明をつけるスペースの余裕がないガレージには向かないと言えるでしょう。
オーバースライダー式シャッターの相場価格

出典:https://www.bunka-saitama.co.jp/case_old/011203001.html
- 1台用:500,000円〜1,500,000円
- 2台用:800,000円〜2,000,000円以上
※設置代込み
巻き上げ式
巻き上げ式は、シャッターを収納するシャッターボックスに、巻き上げていくタイプです。
巻き上げ式のメリットは、コンパクトにガレージシャッターを収納できることによる開放感と、天井の自由度の高さです。シャッターが干渉しないため、天井に照明を付けたり、収納スペースとして活用したりもできます。また、手動の場合はコストを抑えられることもメリットです。
一方デメリットとしては、特に手動の場合は開閉の音の大きさが気になるでしょう。
価格とトレードオフにはなるものの、電動にすることで開閉の音量やわずらわしさはかなり解消できます。
手動巻き上げ式シャッターの相場価格
- 1台用:200,000円〜300,000円
- 2台用:400,000円〜600,000円
※設置代込み
電動巻き上げ式シャッターの相場価格
- 1台用:400,000円〜500,000円
- 2台用:800,000円〜1,200,000円
※設置代込み
シャッターの形状別価格
上記ではシャッターそのものの種類についてで価格相場を見てきましたが、シャッター板の形状によっても当然費用は変わってきます。
ここでは、スラットシャッター・グリルシャッター・上部開放シャッター・透明パネルシャッターの4種の費用感をご紹介します。
スラットシャッター
スラットシャッターは、巻き上げ式で使われる形状のシャッターで、長方形の部材を蛇腹状につないだ構造になっています。
素材はスチール製が安価ですが、デザイン性などからアルミやステンレスにした場合は、価格が上がります。
手動スラットシャッターの相場価格
- 1台用:149,000円〜330,000円
- 2台用:329,000円〜550,000円
※アルミ製/巻き上げ式の場合
※設置代込み
電動スラットシャッターの相場価格
- 1台用:255,000円〜498,000円
- 2台用:540,000円〜762,000円
※アルミ製/巻き上げ式の場合
※設置代込み
グリルシャッター
グリルシャッターはパイプ構造で、通気性もよくガレージ内部に光を取り込むことができる開放的なシャッターです。パイプシャッターとも呼ばれます。
素材としてはスチールやステンレスのものが多く、見た目も人気ですが、横からの風雨は浴びるため注意が必要です。
手動グリルシャッターの相場価格
- 1台用:250,000円〜500,000円
- 2台用:500,000円〜1,500,000円
※設置代込み
電動グリルシャッターの相場価格
- 1台用:350,000円〜1,000,000円
- 2台用:650,000円〜1,700,000円
※設置代込み
上部開放シャッター
スラットシャッターの上4分の1くらいがグリルシャッターになっている構造が、上部開放シャッターです。
プライベートな空間を維持しながら上部から光を取り込めたり、換気ができたりするメリットがあります。
上部開放シャッターの相場価格
- 1台用:250,000円〜500,000円
- 2台用:400,000円〜1,350,000円
※設置代込み
透明パネルシャッター
パネル部分が透明になっているのが透明パネルシャッター。雨風を防ぎながらも、開放的でデザイン性が高いのが魅力です。
採光性が高いため、日中の暗さが気になるガレージにも最適と言えるでしょう。透明パネルシャッターは基本的に電動のみとなります。
透明パネルシャッターの相場価格
- 1台用:350,000円〜1,000,000円
- 2台用:1,000,000円〜2,100,000円
※設置代込み
シャッターの素材別価格
シャッターは使われている素材によっても価格が異なります。それぞれにメリット・デメリットがあるため、決める前にしっかりと把握しておきましょう。
さらに素材によって設置後のメンテナンス性も違ってくるため、費用面含め、自身の状況に合わせて選んでみてください。
スチール製シャッター
スチールは、以前からガレージに使われてきた最も一般的な素材です。スチール製ガレージのメリットは価格が比較的安いこと、また開閉音が小さめということでしょう。
鉄製なのでサビやすい面もありますが、コーティングされていることがほとんどのため、きっちりメンテナンスしていれば十分に対応できます。ただ、そのメンテナンスを怠ると、錆びてシャッターが重くなるというデメリットも。
こうしたメンテナンスを楽にするために、一番下の水切りの部分のみサビにくいアルミ素材にすることもできます。
スチール製シャッターの相場価格
- 1台用:86,000円〜378,000円
- 2台用:195,000円〜870,000円
※設置代込み
木製シャッター
木製シャッターは、金属製より高級感があり、高いデザイン性からも支持されています。他の人と差をつけたい、という人にも人気です。
しかし、他の素材よりも維持費やメンテナンスの手間はかかるため、その点は覚悟しておく必要があるでしょう。風雨の影響を受けやすいため、可動部のメンテナンスや防腐塗装はこまめに行うことをおすすめします。
木製シャッターの相場価格
- 1台用:331,000円〜768,000円
- 2台用:675,000円〜1,380,000円
※設置代込み
アルミ製シャッター
アルミはスチールよりもサビにくく、メンテナンスの手間が少ないことがメリットです。アルミ製シャッターはスチール製よりも高価と言われてきましたが、近年は低価格の商品も増えてきました。
また、アルミは軽い素材なので、手動でも楽に開閉できます。長く使える手動シャッターをお探しの方には、おすすめの素材です。
アルミ製シャッターの相場価格
- 1台用:151,000円〜810,000円
- 2台用:174,000円〜1,800,000円
※設置代込み
ステンレス製シャッター
アルミよりもさらに高級感を求める人におすすめなのが、ステンレス製のシャッターです。その見た目の美しさから、人気も高くなっています。
アルミ製と同様サビにくい素材のため、沿岸部の住宅にも向いていると言えるでしょう。ただ、初期費用は高くなるため、予算に応じて選ぶようにしてください。
ステンレス製シャッターの相場価格
- 1台用:610,000円〜1,050,000円
- 2台用:621,000円〜2,100,000円
※設置代込み
設置場所から見た相場価格は?
ガレージシャッターをどこに設置するかによっても費用は変わってきます。ぜひ設置したい場所の想定を持ったうえで、価格検討をしてください。
それでは詳細を見ていきましょう。
掘り込み式駐車場の場合
ガレージを新たに設置したい駐車場が建物の1階など、掘り込み式の場合は入口部分に取り付けるのみとなります。
このため、シャッター価格を含めても1台あたり200,000円〜450,000円程度で設置可能です。
カーポートタイプの場合
一方、周囲が囲われていないカーポートタイプの場合はシャッターゲートごと設置が必要になります。掘り込み式より高額にはなるものの、車庫がなくても防犯ができるため、近年人気が高まっています。
ゲート付きシャッターの相場価格は1台用で500,000円~1,000,000円ほど、2台用では1,000,000円~2,000,000円ほどです。さらに、シャッターゲートは4台用まで設置ができ、その場合は2,500,000円以上となります。
独立型ガレージの場合
独立型ガレージは、シャッターのみならず、車庫ごと設置するタイプになります。
このため、価格相場も1台用で800,000円~2,000,000円と高めになっています。2台用の場合は1,000,000円~2,500,000円以上です。
修理交換・メンテナンスの相場価格は?
先にもお伝えしたように、シャッターは一度設置した後も定期的なメンテナンスをしたり、場合によっては修理交換をしたりと少なからず費用がかかってきます。
ここではメンテナンス、修理交換をする場合の相場価格を紹介していきます。
メンテナンスの相場費用
シャッターのメンテナンス費用は、 一般的に20,000円〜350,000円程度です。当然そのときの状態によって、かかる費用は変わってきます。
具体的な部品交換・調整にかかる価格は以下のとおりです。
項目名 | 価格相場 |
手動シャッターのスプリングシャフト調整 | 8,000円〜15,000円 |
スプリングシャフトの交換 | 65,000円〜70,000円 |
手動シャッターの電動化 | 180,000円〜250,000円 |
シャッターの鍵交換 | 20,000円〜 |
足場代(高さ5m以上の作業が必要な場合) | 20,000円〜 |
出典:日本シャッターメンテナンス「シャッター修理の平均費用・相場について」
日本シャッターメンテナンス社の調査によれば、メンテナンス費用のボリュームゾーンは50,000円だそうです。この程度のメンテナンスを数回繰り返すと、交換費用と大きく変わらなくなる場合もあります。
どのタイミングまでシャッターをメンテナンスで維持するか、いつの時点で交換に踏み切るかもポイントになってきます。
修理交換の相場費用
シャッターを交換したい場合、設置場所によって使用できるシャッターや工事内容に制限が出る場合があるため、かならず現地調査を依頼してから発注しましょう。
修理の依頼であっても、結果的に交換となる場合が多いため、交換も想定して動くことをおすすめします。ガレージシャッターを交換する場合、手動だと100,000円〜250,000円、電動は250,000円〜800,000円が相場です。
撤去する場合は?
ガレージシャッターを撤去する、という場合の相場費用は20,000円〜60,000円となります。当然ながら撤去するにも費用はかかるため、本当になくすべきなのかを含めて検討するのが良いでしょう。
ガレージシャッターの見積もりは比較検討が大事!
このように、シャッターは取り付ける場所やシャッターの形状・素材・種類によってもかなりの価格差があります。またそれぞれにメリット・デメリットもあります。
さらに、施工業者によっても取り扱いのラインナップや工事費用が異なってくるため、決して1社の言いなりにならず、かならず複数社で見積もりをとって比較検討した上で選んでください。
ぜひ後悔のないシャッター選びをして、快適なカーライフを手に入れましょう。